時間:2023年11月9日
機械式時計が正確なリズムをきざむために使われている「てんぷ」は、速く回るほど正確になる。 しかし、速くし過ぎると動力のぜんまいがすぐにほどけて止まってしまう。 そこで目をつけられたのが水晶(クオーツ)だ。
クオーツ時計の技術の源は、1880 年にピエール・キュリーが電気石に電圧をかけると 正確な振動が発生する「圧電効果」を発見したこと、その「圧電効果」をもとにベル研究 所のウォーレン・A・マリソンがクオーツ時計の基本原理を考案し、1927 年に試作機を 作ったことに始まります。
クォーツ時計は発達したマイクロ電子部品産業と急速な工業化能力によって、世界ブランド市場を席巻している。機械時計を柱とするスイスの時計製造業は好機を逸し、崩壊寸前で、時計製造と装飾芸術学校も閉鎖された。若者はもう製表師になりたくない。製表は将来性のない業界になっているようだ。
1969年12月25日に世界初のクオーツ腕時計「セイコークオーツアストロン35SQ」を発売します。価格は45万円と当時の大衆車と同等の価格でした。それまで一般の高精度な機械式腕時計で日差数秒から数十秒が当たり前であった時代に、日差±0.2秒、月差±5秒という飛躍的な精度の向上を実現しました。
1969年以降広まったクォーツ時計は、機械式時計に比べて時間が正確(高精度という)だった。 当初の価格は高価だったが、製造体制の自動化により、低価格で買えるようになった。
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